美術館について
建物について
川口市立美術館は、敷地に広がる既存の丘の形状を生かして計画された、緑豊かな環境に包まれた建物です。構造は2階・M2階・1階からなる3層構成で、周囲の景観と調和しながら、訪れる人々が自然を身近に感じられる設計となっています。建築設計は香山建築研究所が手がけており、機能性と美しさを兼ね備えた空間づくりが特徴です。
来館者は2階のエントランスから館内へ入ります。入口正面には、間接的に取り入れられたやわらかな自然光が降り注ぐ吹き抜け空間(床面積369㎡)が広がり、開放感のある印象的な迎えの場となっています。館内には、2階に展示室1(床面積371㎡)と展示室2(床面積155㎡)、さらにM2階には展示ホール(床面積298㎡)が設けられており、多様な内容の展示に対応できる構成です。また、2階にはレストランやミュージアムショップも併設され、鑑賞の合間にくつろいだり、アートに関連したグッズを楽しんだりすることができます。
内装の仕上げには、川口市の伝統産業である鋳物が一部に用いられており、建物の随所から地域ならではの文化や歴史を感じ取ることができます。こうした素材選びも、この美術館ならではの魅力の一つです。
さらに、川口駅からリリアを経由して美術館へアクセスできる動線が確保されており、川口駅、川口西公園、美術館をつなぐ回遊性の高い配置となっています。都市と自然、文化施設が一体となったこのつくりは、日常の中で気軽にアートに触れられる場として、多くの人々に親しまれています。